新型コロナ ”最悪の日はこれから” バイデン次期大統領

アメリカ国内の新型コロナウイルスの感染拡大についてバイデン次期大統領は「最悪の日はこれからで、過ぎ去ってはいない」と述べて今後、さらに深刻化するとの見通しを示し、国民に感染対策への協力を呼びかけました。

アメリカでの新型コロナウイルスの感染拡大は、深刻な状況が続いていて、これまでに亡くなった人は世界でもっとも多く、32万人以上にのぼっています。

これについてバイデン次期大統領は22日、記者会見で、国内でワクチンの接種が始まったものの、多くの国民に行き渡るには「まだ何か月もかかる」という認識を示しました。

そして「私は事実をありのままに伝えていく。最悪の日はこれからで過ぎ去ってはいない」と述べて今後感染拡大がさらに深刻化し、死者が増えるとの見通しを示して国民に感染対策への協力を呼びかけました。

また、日本円で93兆円規模となる追加の経済対策の法案が21日、連邦議会で可決されたことについて、「これは初めの一歩で、頭金のようなものだ」と述べて、来月20日の新政権発足後、新たな現金給付を含む追加の経済対策を早期に実現させたい考えを強調しました。

一方、イギリスで変異した新型コロナウイルスの感染が拡大していることについてバイデン次期大統領は、もともとイギリスからアメリカへの渡航は制限されているとしたうえで「搭乗前のウイルス検査を求めるべきかどうかや到着後に隔離が必要かどうかについて専門家チームの意見を待っているところだ」と述べました。