宮城県 仙台市繁華街の接待伴う飲食店などに時短要請へ

年末年始の新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めようと、宮城県は仙台市の繁華街、国分町周辺にある接待を伴う飲食店などに対し、今月28日から来月12日まで、営業時間の短縮を要請することを決めました。

宮城県内では今月17日に、1日としては過去最多となる54人の新型コロナウイルスの感染者が発表されるなど、感染の拡大が続いています。

23日午前、村井知事や県の幹部、県医師会の会長らが参加して対策本部会議を開き、年末年始に向けた対策を協議しました。

この中で、会食の機会が増える年末年始の感染拡大を食い止めるため、今月28日午後10時から、来月12日午前5時までの間、仙台市青葉区の繁華街、国分町2丁目と一番町4丁目にある接待を伴う飲食店とカラオケ店を含む酒類を提供する飲食店に対し、営業時間の短縮を要請することを決めました。

具体的には閉店時間を午後10時までにするよう求めていて、県は、すべての期間で営業時間の短縮に協力した事業者には、1店舗当たり60万円の協力金を支払うとしています。

このほか23日の会議では、医療機関の負担を軽減するため、今は原則、入院させている65歳以上の高齢者や基礎疾患がある患者でも、症状が軽いと判断した場合は、自宅やホテルで療養してもらうことも決めました。

宮城 村井知事「極めて重要な2、3週間となる」

宮城県の村井知事は記者会見で「県内の医療現場はかなりひっ迫している。重症者も急激に増えていて治療ができなくなる状況が間近に迫っている。ここで歯止めをかけなければならず、年末年始の期間は感染者数を低く抑えるために極めて重要な2、3週間となる」と述べました。

仙台市の郡市長は「感染収束の兆しが見られない中で、営業時間の短縮要請は、医療崩壊を招かないためにも必要な措置だ。今はブレーキをかける時で、今後、地域経済を再生させるためにもここで感染拡大を食い止めることが何よりも重要だ」と述べました。