東京都医師会「通常診療がだめになる瀬戸際 ラストチャンス」

東京都医師会が緊急の記者会見を開き、尾崎治夫会長は「通常診療がだめになる瀬戸際でラストチャンスだ」と強い危機感を示しました。

東京都医師会は都内で新型コロナウイルスの感染拡大が続いているとして緊急の記者会見を開きました。

この中で尾崎会長は「感染者が先週より100人増え増加が止まる気配がない。23区や多摩もまんべんなく感染者が出て、もはやクラスターは追うことができず、すでに市中感染の状況にある。通常診療がだめになる瀬戸際でラストチャンスだと思う。20代から50代のアクティブに動く人たちは高齢者にうつすこともあると思って行動をもう一度考えてほしい」と強い危機感を示しました。

そしてこれからを「真剣勝負の3週間」としたうえで、「国や東京都は実践的な効果のある政策をぜひ真剣に考えてもらい、国民・都民に訴えかけてほしい。都民の皆さんには感染者を減らす努力をしてほしい」と訴えました。

また、猪口正孝副会長は、病床のひっ迫状況について「このままでいくと感染者数は大みそかの時期に900人、年を越すと1000人を超え悪いシナリオに向かっている。用意している病床は将来的にほぼ確実に足りなくなる」と述べました。

そのうえで「病院はやれる工夫はやっていてこれ以上はどうしようもない。医療提供体制のひっ迫をいい方向に向かわせるのは患者が少なくなることです」と訴えました。