広島市 新型コロナ感染急拡大で4つの病院が救急搬送など休止

広島市では新型コロナウイルスの感染が急速に広がり、少なくとも4つの病院が救急患者の受け入れや、外来の診療を休止していることがNHKの取材で分かりました。

このうち広島市中区にある広島市民病院では、これまでに職員と患者15人のクラスターが発生し、ほかの職員のPCR検査の結果を待つ必要があるとして今月中旬から救急搬送の受け入れや手術を取りやめました。

市民病院は高度な治療を担う地域医療のいわば「最後のとりで」です。

冬の時期には、1日20件を超える救急搬送を受け入れていましたが、今は県内のほかの医療機関に頼らざるをえない状況になっています。

手術は21日から再開し、救急搬送の受け入れは23日から再開することにしています。

広島市中区にある吉島病院でも職員の感染が確認されたため、22日まで外来を休止しています。

患者と職員の感染が確認された民間の病院も、救急患者の受け入れを休止しています。

このほか、千田町夜間急病センターは新型コロナの対応にあたるため、今月30日まで休診となっていて、感染が急速に広がる中、通常の医療にも影響が出る事態となっています。