韓国 ソウル市など 5人以上の私的会合禁止へ コロナ死者最多に

韓国では、新型コロナウイルスに感染して死亡した人が20日、24人とこれまでで最も多くなり、首都ソウルと近郊の自治体は、23日から年明けにかけて忘年会など5人以上の私的な会合を禁止することになりました。

韓国の疾病管理庁によりますと、新型コロナウイルスに感染して死亡した人は20日、24人となったほか、新たに感染が確認された人も19日は1097人に上り、いずれもこれまでで最も多くなりました。

ソウル市のソ・ジョンヒョプ(徐正協)副市長は21日午後、記者会見し、この1か月間に起きた集団感染のうち、4割が食堂などで発生したとして「家族や同僚、友人などとの私的な会合から発生する集団感染を減らさなければ、今の危機を乗り越えられない」と訴えました。

そのうえでソ副市長は、隣接するキョンギ(京畿)道、インチョン(仁川)市とともに、23日から来月3日まで、忘年会などの5人以上の私的な会合を屋内外を問わず禁止すると発表しました。

結婚式と葬式は例外になりますが、違反した場合は過料を科すということです。

韓国政府は、ソーシャルディスタンスを確保するための5段階ある規制措置のレベルを最も高いレベルに引き上げることについて、「経済への影響が大きく、可能なかぎり避けなければいけない」との慎重な立場を示していて、今回は自治体が先んじて対策を強めることになりました。