次世代暗号技術「量子暗号通信」金融業界で国内初の実証実験

サイバー攻撃への備えなどセキュリティーの強化が課題になっている金融業界で、量子暗号通信と呼ばれる解読されない次世代の暗号技術の実用化を目指した国内初の実証実験が始まりました。

実証実験は、証券最大手の野村ホールディングスと量子暗号通信を開発した東芝やNECなど、5つの企業や国の機関が共同で進めます。

量子暗号通信は、スーパーコンピューターをはるかに超える計算能力を持つ量子コンピューターでも解読できない次世代の暗号技術だとしています。

金融取り引きで技術を実用化してセキュリティーを強化するのが実験のねらいで、野村証券の拠点に量子暗号通信の送受信機を導入して株式の売買データのサンプルを暗号化してやり取りします。

大容量のデータを高速でやり取りする株式の売買が問題なく行えるかどうか確認することにしています。

金融業界のシステムは、外部と直接つながらないように切り離す仕組みを使ってセキュリティーを守ってきましたが、デジタル化が進む中で株式を売買する顧客などとシステムを連携させることが必要になり、サイバー攻撃への対策が課題になっています。

国内の金融業界で量子暗号通信の実証実験が行われるのは今回が初めてで、実験の結果を踏まえ、数年後の実用化を目指しているということです。