SDGs達成に向け政策総動員を 政府の推進本部会合で菅首相

国連が定めた持続可能な開発目標=「SDGs」の達成に向けて、菅総理大臣は政府の推進本部で、革新的なイノベーションを活用し、規制改革などの政策を総動員する考えを示しました。

貧困の撲滅や教育の普及など、国連が定めた持続可能な開発目標=「SDGs」の達成に向けて、政府は21日の推進本部の会合で来年の行動計画をまとめました。

それによりますと、新型コロナウイルス対策として、治療やワクチンの開発・製造などを支援し、すべての人に質のよい保健・医療サービスを提供する「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ」の実現に向けた取り組みを進めるとしています。

また、2050年までに温室効果ガスの排出を、全体としてゼロとする「カーボンニュートラル」への挑戦も通じて、世界のグリーン産業をけん引し、経済と環境の好循環を作り出していくとしています。

会合で菅総理大臣は「革新的なイノベーションを活用し、規制改革などの政策を総動員することで、効率的、効果的に開発目標を達成することができる。政府、企業、個人など、それぞれの立場で変革への取り組みを始めることが不可欠だ」と述べました。

このあと「SDGs」の達成に向けて先進的な取り組みを行っている団体の表彰式が行われ、再生可能エネルギーを使った電力を販売している、東京 世田谷区の「みんな電力」に内閣総理大臣賞が贈られました。