東京都 新型コロナ 新たに556人感染確認 月ごとで初の1万人超

東京都は20日、都内で新たに556人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表し、日曜日の発表人数としてはこれまでで最も多くなりました。20日までの7日間の平均は603人となり、初めて600人を超えました。
また今月の感染の確認は1万507人となり、月ごとでは初めて1万人を超えました。

東京都は20日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて556人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

年代別では、
▽10歳未満が13人、
▽10代が37人、
▽20代が150人、
▽30代が111人、
▽40代が92人、
▽50代が61人、
▽60代が40人、
▽70代が27人、
▽80代が19人、
▽90代が6人です。

1日の感染の確認が500人を超えるのは5日連続で、日曜日の発表人数としては1週間前の今月13日の480人を上回り、これまでで最も多くなりました。

また、20日までの7日間の平均は603人となり、初めて600人を超えました。これで12日連続の増加です。

このほか、今月の感染の確認は20日までの20日間で合わせて1万507人となり、月ごとでは初めて1万人を超えました。

都の担当者は「日曜日としては非常に多く、ここ数日も多くの感染者が報告されている。気が緩んでしまう時期かもしれないが、基本的な感染予防策をとって、気を引き締めて年末年始を迎えてほしい」と話しています。

20日の556人のうち、およそ42%に当たる236人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、残りのおよそ58%の320人はこれまでのところ感染経路が分かっていないということです。

濃厚接触者の内訳は、
▽「家庭内」が最も多く101人
次いで、
▽「施設内」が52人
▽「職場内」が17人
▽「会食」が16人などとなっています。

これで都内で感染が確認されたのは合わせて5万1446人になりました。

一方、都の基準で集計した20日時点の重症の患者は、19日より4人増えて66人でした。

また、20日に死亡が確認された人はいませんでした。

入院・重症・療養・調整中

東京都によりますと、都内で20日までに感染が確認された5万1446人のうち、入院中の人19日より27人減って2107人でした。

入院患者のうち都の基準で集計した重症の患者は19日より4人増えて66人でした。

都は20日の時点で、重症の患者向けの病床を200床確保していますが、これを250床にするよう医療機関に要請しているほか、2800床確保している中等症以下の患者向けの病床は3750床にするよう要請しています。

また、自宅で療養している人は19日より195人増えて1705人となり、これまでで最も多くなりました。

都が開設・運用している10のホテルなどで療養している軽症や無症状の人は19日より21人増えて939人となり、これまでで最も多くなりました。

このほか、医療機関に入院するか、ホテルや自宅で療養するか調整中の人は19日より236人減って1327人です。

一方、すでに退院した人や、自宅などでの療養が終わった人は4万4802人となっています。

小池知事「さらに引き締め必要」

小池知事は都庁で記者団に対し「きょうの感染者は日曜日とすれば少し多く、重症者が少し増えている。日曜日でまだ十分に報告が上がっていない部分も加味すると、これからもさらに引き締めが必要だと考えている。首都圏などでそろって、都民や県民にしっかりとしたメッセージを出したい」と述べました。