コロナ禍 子どもへの影響は「ストレスたまっている」との声も

新型コロナウイルスによる子どもへの影響を調査している国立成育医療研究センターで19日、オンラインで、子どもたちから直接、話を聞く会議が開かれ、参加した子どもからは「学校でけんかが増えるなど、ストレスがたまっている」などの声が聞かれました。

国立成育医療研究センターの研究グループは、新型コロナウイルスの感染が広がった4月以降、子どもたちの心や体への影響について定期的にアンケート調査を行っています。

19日は、子どもたちから直接、悩みや今の気持ちなどを聞き取るため、オンラインの会議が開かれ、小学生から高校生までの7人が参加しました。

この中では、ことし3月から行われた学校の休校の影響について、参加した小学生からは「同級生と仲よくなる機会が少なかった」という意見や、「授業のスピードが速く、ついていけない友達がいる」などの意見が出されました。

このほか会議では「学校でけんかが増えるなど、ストレスがたまっているので、発散方法が知りたい」などの意見も出されていました。

グループでは19日に出た意見を今後の調査に反映していくことにしています。

北海道から参加した小学4年生の女の子は「ほかの子も自分と同じように悩んでいるんだと思った。子どもの話をたくさん聞いてほしいです」と話していました。

調査を進めている田中恭子医師は「大人は一方的に意見を押しつけるのではなく、子どもと一緒に悩みや課題を解決するように気をつけてほしい」と話していました。