インド 新型コロナ感染者 累計1000万人超え ワクチン審査急ぐ

新型コロナウイルスの感染拡大が続くインドで、感染が確認された人の数は、アメリカに次いで累計で1000万人を超えました。インドではワクチンの緊急使用許可が申請され、政府は許可されしだい、医療従事者などから接種を始める方針です。

インド政府は19日、新たに2万5152人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表し、累計の感染者の数は1000万4599人と、アメリカに次いで1000万人を超えました。

また、これまでに死亡した人の数は14万5136人と、アメリカとブラジルに次いで世界で3番目に多くなっています。

インドでの1日の新規の感染者は9月中旬には10万人に迫る勢いで一時、世界で最も速いペースで感染が広がっていましたがその後、増加ペースが鈍り、今月に入ってからは1日、2万人から3万人台で推移しています。

イギリスやアメリカなどでワクチンの接種が始まる中、インドでも今月、イギリスの製薬大手アストラゼネカと協力する地元の製薬企業など3社がワクチンの緊急使用許可を相次いで申請し、規制当局が審査を急いでいます。

ワクチンをめぐって、モディ首相は今月4日、「専門家が許可すれば、すぐに接種が始められる」と述べていて、インド政府はワクチンの緊急使用が許可されしだい、医療従事者などから接種を始める方針です。