イタリアで再び外出制限 クリスマスイブから2週間

イタリア政府は、新型コロナウイルスの感染が再び拡大しかねないとして、クリスマスイブの今月24日から2週間にわたって、一部の期間を除いて全土で再び外出を制限すると発表しました。

イタリアでは新型コロナウイルスの感染が抑えられているとして、今月に入り、一部の地域で行っていた日中の外出制限や、小売店などの営業を原則禁止する措置を段階的に解除しました。

しかし、亡くなった人の数は、イギリスを抜いてヨーロッパで最も多い7万人に迫り、1日の感染者数も1万8000人前後と高止まりが続いています。

こうした状況を受けコンテ首相は18日夜、記者会見を行い、クリスマスイブの24日から年明けの来月6日までの2週間、全土で再び外出を制限し、ほとんどの小売店や、持ち帰りや宅配を除く飲食店の営業を原則として禁止すると発表しました。

その一方、制限の期間中、家族や友人と一緒に過ごせるよう、大人2人までなら14歳未満の子どもとともに家に招くことができるとしています。

また、今月28日からの3日間と、来月4日は規制を一時的に緩め、自治体の中での移動を認め小売店も営業できるとしています。

コンテ首相は「クリスマス休暇に規制を強化することは苦渋の決断だ」と述べ、理解を求めました。

ヨーロッパではドイツやイギリスなどで、クリスマスを前に規制を再び強化する動きが相次いでいます。