スウェーデン 新型コロナ感染拡大で飲食店などの規制強化へ

新型コロナウイルスの感染対策として、比較的緩やかな独自の取り組みを続けてきた北欧のスウェーデンでは、感染の急速な拡大を受け規制をさらに強化すると発表しました。

人口1000万余りのスウェーデンでは、ヨーロッパ各国が厳しい規制に踏み切る中でも基本的に飲食店の営業を認めるなど比較的緩やかな独自の新型コロナウイルスの対策を続けてきました。

しかし、10月下旬から感染が急速に拡大し、11月には9人以上が集まることを禁止するなど規制の強化に踏み切りましたが、感染拡大に歯止めはかかっていません。

18日には、新たに感染が確認された人が9600人を超え、ロベーン首相は今月24日から飲食店で同席できる人数を4人までに制限することや、アルコールを販売できる時間を午後8時までに制限することなどさらなる規制の強化を発表しました。

またマスクの着用についても、これまで科学的な根拠が不明確だとしていましたが、混雑する時間帯に公共の交通機関を利用する際には推奨するとしています。

スウェーデンでは、グスタフ国王が対策は失敗だったという考えをインタビューで示すなど、国民の自主性を重んじて続けられてきた独自の対策を疑問視する見方も強まっています。