受験生の感染対策 塾や予備校など関係団体に協力要請 文科省

コロナ禍での本格的な入試シーズンを前に、文部科学省は受験生に具体的な感染対策を示すとともに、塾関係者や公共交通機関など入試に関わる団体に感染防止に向けた協力を要請しています。

来月から3月にかけ、大学入学共通テストや国公私立大学の個別の試験が行われるのを前に文部科学省などは受験生や関係団体に感染対策を呼びかけています。

受験生に対しては、
▽外出を最小限にとどめ検温して体調を把握すること、
▽家庭内感染の増加を受け、家庭内でも食事の際は可能な範囲で距離を取ること、
▽体調のよくない家族がいれば家の中でもマスクを着用し、同じ部屋で食事や睡眠は取らず1時間に2回以上換気を行うことなどを求めています。

関係団体などに向けては、試験会場周辺の密集を防ぐため、塾や予備校関係者には受験生の激励などの行為を自粛すること、周辺までの保護者の付き添いはやむをえない場合を除き控えること、不動産業者にはアパートなどを紹介するチラシの配布の自粛を求めています。

電車やバスなどの公共交通機関には、試験を実施する大学から混雑緩和の対応を求められた際の配慮や、換気や消毒などの実施、受験生などが利用する宿泊施設には感染対策の徹底など、異例の状況での入試となる中、受験生が安心して当日を迎えられるよう協力を要請しています。