飲食店などへの「時短要請」 愛知県全域と岐阜県内で始まる

新型コロナウイルスの感染が広がる中、酒を提供する飲食店などへの営業時間の短縮要請が、18日夜から愛知県の全域や岐阜県の広い範囲で始まり、新たに対象になった地域では、ふだんより早く閉店する店が見られました。

愛知県は、名古屋市中心部の一部の飲食店などに対し営業を午後9時までに短縮することなどを要請してきましたが、感染拡大を受けて18日夜から、対象地域を県全域に拡大しました。

新たに対象地域に入った名古屋駅前の「名古屋マリオットアソシアホテル」の52階のレストランでは、要請に従って営業時間を3時間短縮して午後9時までとし、最後の客が店を出ると店員たちが片づけに追われていました。

レストランを訪れた女性は「誕生日だったのでゆっくり飲みたかったのですが新型コロナが広がっているので仕方がないと感じます」と話していました。

レストランのシニアマネージャーの柴草聖さんは「今はいちばん忙しい時期なのにこの時間に閉めるのは寂しい。お客様が安心して過ごせるよう衛生管理には万全を期したい」と話していました。

また、愛知県豊橋市の豊橋駅前の商店街でも、居酒屋などおよそ40店の多くが、要請通り午後9時で営業を終了しました。

串揚げ店の店長の牧野光仙さんは「これからがお客さんが入る時間帯で売り上げ的に厳しいですが今はできることをやっていくしかない」と話していました。

岐阜県でも32の市町村を対象に、18日夜から営業の短縮を要請しています。

要請の期間は、愛知県、岐阜県ともに来月11日までの25日間で、要請に応じた飲食店などに対しては、それぞれ「協力金」が支払われます。