WHO 新型コロナワクチン約20億回分確保見通し 各国に分配へ

WHO=世界保健機関などは、途上国を含めた世界各国に新型コロナウイルスのワクチンを公平に届けるための枠組みで、20億回分近くのワクチンを確保できる見通しになり、来年3月までに分配を始めると明らかにしました。

WHOや途上国でワクチン接種に取り組む国際団体「Gaviワクチンアライアンス」などはワクチンの公平な分配のための枠組み「COVAXファシリティ」を立ち上げ、日本を含めた190の国と地域が参加しています。

WHOなどは18日、この枠組みで来年末までに20億回分近くのワクチンを確保できる見通しになったとしたうえで、来年3月までに枠組みに参加する国や地域への分配を始めると明らかにしました。

COVAXはイギリスの製薬大手アストラゼネカとオックスフォード大学が開発しているワクチンや、アメリカの製薬会社モデルナが開発しているワクチンなど10の開発を支援していますが、このほかアメリカの製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソンやフランスの製薬大手サノフィとイギリスの製薬大手グラクソ・スミスクラインなどからも供給を受ける見通しだとしています。