トラック積み荷のせんべい配布に感謝の声 関越道の立往生現場

関越自動車道の立往生の現場で、トラックのドライバーが、周りの人たちに積んでいたせんべいを配り、受け取った人から感謝の声があがっています。

このうち20代の女性は17日午後6時半ごろ、塩沢石打インターチェンジと六日町インターチェンジの間で車の外に出てマフラー付近に積もった雪を取り除いていました。

するとトラックのドライバーから「食料ないでしょ」と声をかけられ、段ボールに入ったせんべい10袋を手渡されたといいます。

現場では当時、22時間あまり立往生が続いていて、車内に飲み物もなく、残っている食べ物はチョコレートのかけらとリンゴしかありませんでした。
女性は17日夜から車内でせんべいを食べながら空腹を満たし、その後、18日午前中には駆けつけた自衛隊員からクッキーなどをもらったということです。

しかし立往生は18日の昼になっても解消されていません。女性は「食料がないという不安が大きかったので、せんべいをいただいてとても安心できました。まさに命綱となり、とてもありがたかったです」と話していました。

そして、立ち往生が続いている状況については「ガソリンがなく、エンジンを止めている。いまは日中の時間帯なので何とか寒さは我慢できますが、これから夕方になって気温がさらに下がると心配です」と話していました。

配られたせんべいのメーカーは

新潟県長岡市の菓子メーカー「岩塚製菓」によりますと、16日夕方、4台のトラックで関東方面に向けてせんべいを出荷したあと、このうち3台が今回の立往生に巻き込まれました。

一夜明けた17日午前8時半ごろ、菓子メーカーの担当者が運送会社と連絡を取ったところ、トラックのドライバーがトイレにも行けず、食料もない状況が分かったということです。

メーカーの担当者は「積み荷のせんべいを食べてもらってください」と伝えたということで、このうち1台のトラックのドライバーが六日町IC付近で同じように立往生している周りの車の人たちにせんべいを配ったということです。
せんべいを受け取った人が、感謝の気持ちをツイッターに投稿したところ、多くの共感を呼び、投稿は18日午後2時現在、1万リツイートを超え、3万の「いいね」がつけられ、菓子メーカーにはメールや電話で「元気をもらえた」「感動した」といった声が相次いで寄せられているということです。
せんべいを配ったドライバーは関越道で立往生したままだということで、岩塚製菓の浅川慎一 生産管理部長は「お菓子は食べて幸せになってもらえる1つのツールです。思わぬところで手に取っていただくことになりましたが、ほっとしていただけたらうれしいかぎりです」と話していました。