対馬の仏像裁判 韓国政府が日本の寺に裁判への参加促す書類

8年前に長崎県対馬市の寺から盗まれ、その後、韓国で見つかった仏像について、韓国の寺が「倭寇に略奪されたものだ」と主張し、保管する韓国政府に対して引き渡しを求めている裁判で、韓国政府が、対馬市の寺に裁判への参加を促す書類を外交ルートで送ったことが分かりました。

この裁判は、8年前、長崎県対馬市の観音寺から韓国人の窃盗グループによって盗まれ、その後、韓国で見つかった仏像について、中部ソサン(瑞山)にあるプソク(浮石)寺が「中世の時代に自分たちの寺でつくられ、倭寇に略奪されたものだ」として所有権を主張し、仏像を保管する韓国政府に対して引き渡しを求めているものです。

テジョン(大田)地方裁判所は、2017年1月、「仏像は過去に略奪や盗難など正常ではない形で対馬に渡ったとみられる」として、プソク寺に引き渡すよう命じる判決を言い渡しましたが、韓国政府がこれを不服として控訴し、テジョン高等裁判所で2審の裁判が続いています。

こうした中、裁判の関係者によりますと、韓国政府が、観音寺に対し、裁判への参加を促す書類を外交ルートで送ったということです。

2審の裁判では、今月8日に行われる予定だった弁論が延期され、次の日程は決まっていませんが、早期返還を求めている観音寺側が今後裁判に加わって法廷で直接訴えるのかどうかが焦点となります。