パリ五輪・パラの基本計画見直し 新型コロナ感染拡大で 組織委

2024年にフランスで開かれるパリオリンピック・パラリンピックの組織委員会は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて大会の基本計画を見直し、一部の競技会場の建設を取りやめるなどして、日本円でおよそ380億円の経費削減につなげることを決めました。

2024年のパリ大会の組織委員会は、新型コロナウイルスの影響でスポンサー収入の落ち込みや競技会場の建設費用の高騰が見込まれるとして、大会の基本計画の見直しを進めていました。

そして、17日に開いた理事会で新たな基本計画を承認しました。

それによりますと、水泳競技とバレーボールについては会場の建設を取りやめ、既存の施設を使うほか、全国8か所での開催を予定していたサッカーは、会場を1か所減らすことなどが決まりました。

組織委員会はこうした見直しで、およそ3億ユーロ、日本円でおよそ380億円の経費が削減できるとしています。

組織委員会のトニー・エスタンゲ会長は「誰もがそうであるように、組織委員会としてもこの特別な状況に対応せざるを得なかった」と述べ、来年に延期された東京大会だけでなく、4年後のパリ大会も新型コロナウイルスの影響を大きく受ける形となりました。