菅首相「脱炭素社会」実現へ 幅広い取り組み目指す考え示す

「脱炭素社会」の実現に向けて、さまざまな立場の意見を聴く会合が開かれました。菅総理大臣は、新たな成長戦略として、経済と環境の好循環を生み出すため、世代や分野を超えた幅広い取り組みを目指す考えを示しました。

会合には、地球温暖化対策に取り組む人たちや、産業界の代表などが出席しました。

この中で、プラスチックごみの削減を呼びかけている、モデルのトラウデン直美さんは「買い物をする際に、店員に『環境に配慮した商品ですか』と尋ねることで、店側の意識も変わっていく」と話しました。

また、経団連で環境分野を担当する杉森務副会長は、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにすることを目指す政府の方針について「極めて挑戦的な目標だが、経済界も不退転の決意で取り組む」と述べ、関係分野のイノベーションを進める企業を後押ししていくと説明しました。

このあと菅総理大臣は「2050年までの『脱炭素社会』は、何としても実現しなければならない。1つの世代ではできないと思うが、それぞれの世代で頑張れば必ず実現できる。日本の新たな成長戦略として、経済と環境の好循環を生み出し世代や分野を超えて、取り組みのすそ野を広げていくことが重要だ」と述べました。

経団連 杉森務副会長「官民一体で盛り上げたい」

会合の後、経団連の杉森務副会長は「カーボンニュートラルに向けた決意表明を聞き、雰囲気の盛り上がりを感じる。ハードルが極めて高い挑戦的な目標だと思うが、経済界としては国とともに歩調を合わせて官民一体で達成に向けて努力していきたい。イノベーションなくして達成できないので、経団連もそうした取り組みを盛り上げていきたい」と話しました。

トラウデン直美さん「1人の100歩よりも100人の1歩」

モデルのトラウデン直美さんは記者団に対し「『1人の100歩よりも100人の1歩が大事になる』ということを提言させていただき、閣僚からも『いいことばだ』と言ってもらった。1人でいくら頑張っても限界がある。個人間の情報共有が足りず『意識高い系』と言われてしまうこともいまだにあるので、一般の人のふだんの会話の中で『これが環境にいいと知っていますか』ということばがでるよう、発信していければいいと思う」と述べました。

武井壮さん「進化で『CO2を倒す』」

タレントの武井壮さんは記者団に対し「私たちが便利に暮らし、楽しい暮らしをするだけではなく、それと同じだけ地球に優しく、地球の環境を持続可能なものにしなければならない。生活様式の進化によって二酸化炭素の排出を抑え『CO2を倒す』というところに向かっていければいいと思う」と述べました。

大学生 近藤壮真さん「一人一人が何をすべきか示す政策を」

会合に出席した地球温暖化対策の必要性を訴える若者たちの団体、「Climate Youth Japan」の代表で大学2年生の近藤壮真さんは、「若者の間で地球温暖化対策への意識に差があると感じているので、政府には、一人一人が何をすべきなのかを示すような政策をお願いしたい。きょうは直接、意見を伝えられる貴重な機会だったので、これからもこのような場を設けてほしいです」と話していました。