東京都「年末年始コロナ特別警報」発出を表明 小池知事

東京都の小池知事は17日夜、臨時の記者会見を開き、過去最多となる822人の新型コロナウイルスの感染が17日都内で確認されたことについて、「これまで以上に危機感を持つ必要がある」と述べたうえで、年末年始は人の動きが活発になり、感染リスクも高まるとして、「年末年始コロナ特別警報」を発出すると表明しました。

臨時の記者会見は、17日午後7時前から開かれ、過去最多となる822人の感染が確認されたことについて、小池知事は「これまで以上に危機感を持つ必要がある」と述べました。

そのうえで「年末年始は人の動きが活発になり、感染リスクも高まる。年末年始を感染拡大をストップさせるための特別な時期として、『年末年始コロナ特別警報』を発出する」と表明しました。

理由について小池知事は「きょうの『モニタリング会議』でも、このペースで進めば、1日当たりの新規陽性者数が遠からず1000人の大台に乗る可能性があるとの指摘を受けた。感染者が増えたのちに重症者が増加していく。今こそ命を守るという観点から危機感を共有していかなければならない」と説明しました。

そして、「高齢者の重症化が死亡につながっている。ここで踏みとどまらなければ大切な命を守れない。この厳しい状況を何としても乗り越えていきましょう。今こそ心を合わせてコロナを抑え込むべく、皆さんの協力をよろしくお願いする」と述べました。

年末年始の具体的な取り組み 協力を呼びかけ

このほか、小池知事は、年末年始の具体的な取り組みとして、
▽いつもの小さなグループで過ごすこと、
▽久しぶりの人に会うことはできるだけ避けること、
▽忘年会や新年会は避けること、
▽帰省はできるだけ避けること、
そして、
▽帰省する場合には2週間前から会食を控えることをあげ、協力を呼びかけました。

さらに、都内各地で地域のまちづくり団体などが主催している大規模施設でのイルミネーションイベントについて、感染拡大防止の観点からライトアップの停止や点灯時間の短縮などを要請する考えを示しました。