フランス首相 コロナワクチン “年内にも接種開始したい”

フランスのカステックス首相は、新型コロナウイルスのワクチンについて、EU=ヨーロッパ連合の規制当局の承認しだいでは、年内にも接種を開始したいという考えを示しました。

EMA=ヨーロッパ医薬品庁は15日、アメリカの製薬大手ファイザーとドイツの企業、ビオンテックが開発しているワクチンについて、早ければ今月21日にも承認する見通しを示しました。

フランスのカステックス首相は16日、議会下院でワクチンの接種計画について説明し、EMAの承認しだいでは、今月の最終週から接種を開始したいという考えを示しました。

接種は3段階で、最初は高齢者施設の入所者や職員を優先し、次いで入所者以外の高齢者や医療従事者、それ以外の市民には来年春の終わりごろから接種するとしています。

一方、国境を越えた人の移動が頻繁なヨーロッパでは、各国が連携する動きも始まっています。

フランスやドイツ、それにイタリアなど8か国の保健相は15日、テレビ会談し、広く接種を呼びかける上での戦略づくりや、仕事のために国境を越える人への対応などについて、共通のガイドラインを策定することなど、連携の強化を確認しました。