米政府 モデルナのワクチン “最初の供給590万回分の見通し”

アメリカのアザー厚生長官は16日、製薬会社モデルナのワクチンに緊急使用の許可が出された場合、来週、最初の供給として590万回分が出荷される見通しだと明らかにしました。

アメリカでは、今月14日から製薬大手ファイザーとドイツの企業、ビオンテックが開発したワクチンについて供給と接種が始まったほか、製薬会社モデルナのワクチンについても、近く、緊急使用の許可の判断が出る見通しです。

アメリカのアザー厚生長官は16日の記者会見で、モデルナのワクチンの供給の見通しについて、緊急使用の許可が出れば今月22日から供給が始まると述べました。

その上で、最初に出荷されるのは590万回分で、今月中に2000万回分が出荷される見通しだとしています。

また、同じ会見で、アメリカ政府のワクチンの供給計画の責任者は、ファイザーのワクチンの供給はこれまでのところ順調に進んでいると述べました。

ただ、南部アラバマ州と西部カリフォルニア州では、一部でワクチンの入った容器の温度が指定された温度より低くなったことがわかり、代わりのワクチンを送って対応したと明らかにしました。

アメリカでは、医療従事者から接種が始まっていますが、来週以降、高齢者施設での接種も本格化する見通しです。