韓国 新型コロナ 1日の感染確認1078人と最多 重症病床ひっ迫

韓国では15日、新たに確認された新型コロナウイルスの感染者の数が、これまでで最も多い1078人に上りました。首都ソウルでは重症者向けの病床が残り1床となるなど、危機感が高まっています。

韓国の疾病管理庁の16日の発表によりますと、15日一日に新たに確認された新型コロナウイルスの感染者は、首都圏を中心に1078人に上りました。

先月初めには1日当たりの感染者数が2桁の日もありましたが、今月に入り高い水準で推移していて、これまでで最も多くなったということです。

このうちソウルでは78床ある重症者向けの病床が残り1床となり、市は18床を順次増やすとしています。

またソウル市は、新たな集団感染が発生して医療体制を圧迫することがないよう、すべての飲食店の従業員や介護施設の職員などを対象に、PCR検査などを行う方針を示しました。

また、今月初めに集団感染が発生したソウル市内の教会とバーに対し、感染予防対策をとっていなかったとして、損害賠償を求める方針を示しました。

ソウル市のソ・ジョンヒョプ(徐正協)副市長は「感染者が相次ぎ、絶体絶命の危機だ。病床も限界に達している」と述べ、改めて市民に対して感染予防策の徹底を呼びかけました。