5人以上の会食 菅首相「誤解を招くという意味で真摯に反省」

菅総理大臣が5人以上で会食し、野党側が批判していることについて、加藤官房長官は、目的と感染防止策の徹底というバランスの中での判断が重要だとしたうえで「国民の誤解を招いたのではないかという指摘は真摯(しんし)に受け止めなければならない」と述べました。

また、この後、菅総理大臣は、記者団に対し「他(た)の方との 距離は十分にあったが、国民の誤解を招くという意味においては、真摯に反省している」と述べました。

政府が大人数での会食をできるだけ控えるよう呼びかける中、菅総理大臣は、14日、都内のステーキ店で、自民党の二階幹事長や林幹事長代理らと5人以上で会食し、野党側から批判が出ています。

これについて加藤官房長官は午後の記者会見で「さまざまな分野の方々に会って、多様な意見に触れるのは大事だと認識しており、会食も目的と感染防止対策の徹底というバランスの中で個別に適切に判断していくことが重要だ。分科会が示したのは、5人以上の会食を一律に避けるべきという趣旨ではないと認識している」と述べました。

そのうえで「今回の会食について、国民の誤解を招いたのではないかという指摘は真摯に受け止めていかなければならない」と述べました。

また加藤官房長官は、会食した場所の感染防止対策について「広い部屋で、ほかの方との距離は十分にあった状況だと聞いている」と述べました。
また、16日夜、菅総理大臣は、記者団が「自民党の二階幹事長らとの大人数での会食は適切だったと考えているか」と質問したのに対し、「他(た)の方との距離は十分にあったが、国民の誤解を招くという意味においては、真摯に反省している」と述べました。