「除夜の鐘」僧侶がネットでライブ配信へ 鹿児島

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、年越しの除夜の鐘も様変わりです。鹿児島市のお寺では僧侶がカメラやパソコンを駆使して除夜の鐘をネットでライブ配信する準備を進めています。

鹿児島市東千石町にある西本願寺鹿児島別院には、毎年、大みそかに除夜の鐘をつこうと多くの参拝者が訪れますが、ことしは混雑を減らそうと鐘が鳴る様子などをネットでライブ配信し、自宅にいながら年の瀬を感じてもらえるようにする計画を進めています。

16日は準備の一環として法要のライブ配信が行われ、ヘッドフォンをつけた僧侶が機械を操作して配信していました。

法要の様子は本堂に設置した4台の小型カメラで撮影され、この映像に合わせてお経の内容が画面に出るように工夫されています。
寺では、大みそかに除夜の鐘を鳴らしたいという人には整理券を配布することにしていますが、ことしは人数を半数程度に抑え、鐘をつき始める時間も1時間前倒しして分散させるということです。

西本願寺鹿児島別院教化部の千羽顕信部長は「除夜の鐘は大みそかの風物詩なので、自宅にいながら年の瀬を感じ、新年を新たな気持ちで迎えてもらいたいです」と話していました。