新年恒例 兵庫 西宮神社の「福男選び」中止 新型コロナ影響で

神社の境内を駆け抜けて一番乗りの参拝を目指す、兵庫県西宮市の新年の恒例行事「福男選び」が、新型コロナウイルスの影響で今回は中止されることになりました。

西宮市の西宮神社では商売繁盛を祈願する「十日えびす」に合わせて毎年、1月10日の朝に境内を走り抜けて本殿にいち早く到達した人を、その年の「福男」として認める「福男選び」を行っています。

例年数千人が参加することから、神社は新型コロナウイルス対策を強化して来年も実施する予定でしたが、政府が感染の拡大を抑えようと「Go Toトラベル」を全国一斉に一時停止することを決めたため、今回は「福男選び」を中止することにしました。

1月10日の朝は例年通り開門しますが、神社は歩いて参拝するよう誘導するとしています。

神社によりますと「福男選び」は江戸時代に始まったとされる伝統行事で、中止されるのは昭和40年代以来だということです。

西宮神社の吉井良迪 禰宜は「こういう状況だからこそ福男選びを通じて、えびすさんの福をお分けしたいところですが、全国からの人の移動を減らすためにも中止することにしました。コロナがおさまれば盛大に行いたいです」と話しています。