都の新型コロナ入院患者専用の医療施設 患者受け入れ始まる

東京都が府中市に整備した新型コロナウイルスの入院患者専用の医療施設で、16日から患者の受け入れが始まりました。

都は、新型コロナウイルスに感染して入院が必要な患者専用の新たな医療施設を、府中市にある「旧都立府中療育センター」を改修して整備し16日から患者の受け入れを始めました。

対象は軽症か中等症の患者で、介護が必要な高齢者や日本語が話せない外国人など、ほかの病院では対応が難しい人を積極的に受け入れる方針です。

施設では、日中の時間帯は医師3人と看護師48人の態勢で対応し、すでに用意している100床のベッドのうち当面は32床で入院患者を受け入れるということです。

この理由について都は「どれくらいの入院患者が来るのかわからず、受け入れの手順もまだ確立していないため」と説明していて、100床まで増やす時期は未定だということです。

都が運営する新型コロナウイルスの入院患者専用の医療施設は初めてになりますが、今のところ医療スタッフは全員もともとの勤務先である、ほかの都立病院や公社病院と兼務になるということです。

都は今後、受け入れ可能な病床の拡充や医療スタッフの確保に努めていきたいとしています。