台湾の航空会社 関空便就航 16日には成田便も 観光回復見据え

関西空港と台湾を結ぶ航空路線に、台湾の航空会社が15日に新たに就航しました。新型コロナウイルスが収束したあとの観光需要の回復などを見据え、今後、日本の都市への乗り入れを増やしていきたいとしています。

この航空会社は、台湾北部の桃園国際空港を拠点に、おととし設立されたスターラックス航空です。

これまで東南アジア路線を中心に運航してきましたが、15日から関西空港とを結ぶ便を、16日から成田空港とを結ぶ便をそれぞれ週2往復、運航します。
15日の関西空港行きの第1便には、188人乗りの機体に台湾の留学生など9人が乗り込みました。

このうち、来月から大阪の語学学校に通うという男子学生は「もともと7月に行く予定でしたが、コロナの影響で遅れてしまいました。でも、これ以上は待てないので行くことにしました」と話していました。

スターラックス航空は、ことしの夏に沖縄とを結ぶ路線に就航する予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、先延ばしを余儀なくされました。

会社では、関西や成田と台湾を結ぶ路線は、電子部品などの貨物の需要が多い状況が続いていることから、これらの路線で知名度の向上をはかったうえで、感染が収束したあとの観光需要の回復などを見据え、今後、北海道や九州・沖縄などにも乗り入れたいとしています。