伊達政宗を祭った瑞鳳殿 新年を迎えるすす払い 仙台

仙台藩の初代藩主、伊達政宗を祭った仙台市の瑞鳳殿で、ことし1年の汚れを落とすすす払いが行われました。

仙台市青葉区にある瑞鳳殿は、今からおよそ380年前に仙台藩の初代藩主、伊達政宗の霊びょうとして建てられ、戦災で焼失しましたが、昭和54年に現在の建物が再建されました。

15日は、新年を迎えるためことし1年の汚れを落とすすす払いが行われました。

14日夜から降り始めた雪がうっすらと積もる中、伊達家の18代目当主、伊達泰宗さんや、武将姿で仙台市をPRしている「伊達武将隊」のメンバーなどがほうきやはたきを使って、屋根のほこりや装飾の汚れを丁寧に払っていきました。
また、本殿の扉の中に安置され、ふだんは公開されていない政宗公の木彫りの像も当主の泰宗さんが筆を使ってほこりを払い、清めていました。

瑞鳳殿では、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、例年行っている大みそかからの参拝客の受け入れを取りやめ、元日の参拝は午前8時半から午後4時20分まで無料で受け付けるということです。
18代目当主の伊達泰宗さんは「疫病を退散させるため、政宗公の力をお借りしたいという気持ちでご奉仕しました。新年は、多くの方々に密にならない形でお参りしてほしいと思います」と話していました。