新型コロナ アメリカで死者の数 30万人超える

アメリカで新型コロナウイルスによる死者の数が30万人を超えました。トランプ政権でウイルス対策に当たるファウチ博士は「この100年で最悪の公衆衛生上の大惨事だ」と述べ、危機感をあらわにしました。

アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、全米から報告された、新型コロナウイルスに感染して死亡した人の数の累計が、日本時間の15日午前6時現在で30万267人となり、30万人を超えました。

全米の死者の数は、ことし5月下旬に10万人に達してから9月下旬に20万人に達するまでおよそ4か月かかりましたが、そのあと2か月半余りでさらに10万人増えて30万人に達しました。

アメリカでは、人の移動が多かった先月下旬の感謝祭を境に、1日の感染者数が20万人を超える日が相次ぐようになり、死者の数も直近の7日間で1日平均2000人を超えています。

トランプ政権のウイルス対策チームの中心メンバーであるファウチ博士は14日、オンラインのセミナーで「この100年で最悪の公衆衛生上の大惨事だ」と述べて危機感をあらわにしました。

アメリカでは14日からワクチンの接種が始まりましたが、今後、クリスマスの休暇を迎えるのを前に、再び人の移動が活発になり、さらに感染が拡大する懸念が高まっています。

多くの専門家は、ワクチンが多くの人に行き渡るには時間がかかるとして、移動や、大勢での集まりを控え、マスクの着用を続けるよう訴えています。