新型コロナ 現在夏の南アフリカで感染者再増加 ビーチ閉鎖も

南アフリカでは、いったんは落ち着いていた新型コロナウイルスの新規感染者の数が再び増加し、ラマポーザ大統領は「第2波に突入した」と述べました。
南半球にある南アフリカは夏のホリデーシーズンを迎えていますが、感染対策として一部のビーチが閉鎖されるほか、レストランの営業時間も短縮されることになりました。

南アフリカは、一時期世界で5番目に多くの感染者が確認されていましたが、感染の広がりが落ち着いたのを受けて、ことし10月には半年余りぶりに国境の封鎖が解除されるなど、経済の再建が進められています。

しかし、12月に入って、1日当たりの感染者の数が増えていて、ラマポーザ大統領は14日、国民向けに演説し「第2波に突入したことは疑いがない」と述べました。

南半球にある南アフリカではクリスマスと新年を前に夏のホリデーシーズンを迎えていて、各地のビーチには大勢の若者が押し寄せ、混雑するようになっています。

こうした状況を受けて、ラマポーザ大統領は、一部のビーチを来月上旬まで閉鎖することや、夜間の外出禁止令の時間を延長することを発表しました。

さらに、レストランの営業時間を午後10時までに制限することも発表し「第2波は第1波より深刻になりかねない」と述べて、対策への理解と徹底を呼びかけました。