第3次補正予算案の全容判明 国債の新規発行額は112兆円余に

政府が新型コロナウイルスの感染拡大の防止策を含む、経済対策を実行するため、15日決定する今年度の第3次補正予算案の全容が判明しました。一方、今年度の国債の新規発行額は初めて100兆円を超え、過去最大の112兆円余りに上る見通しです。

政府は、先週まとめた新たな経済対策を実行に移すための、今年度の第3次補正予算案を15日決定します。

この補正予算案は、追加の歳出として一般会計で19兆1760億円余りを盛り込んでいます。

内訳は「新型コロナの感染拡大防止」に4兆3580億円余り、「ポストコロナに向けた経済構造の転換・好循環の実現」に11兆6760億円余り、それに「防災減災・国土強じん化」に3兆1410億円余りとなっています。

一方、今年度の国の税収は、企業業績の悪化などを背景に当初の見込みから、およそ8兆円余り減少して、55兆1250億円となる見込みです。

このため、追加で赤字国債を発行するなどして財源を確保する方針で、今年度の国債の新規発行額は112兆5530億円余りに上る見通しとなりました。

これは、これまでで最も多かった2009年度の51兆円余りの2倍以上にあたり、初めて100兆円を超えることになります。

政府は15日、第3次補正予算案を決定するのに続いて、15か月予算として来週、来年度の予算案を決定する方針です。