ファミリーマートにメルカリの拠点 新たな利用者獲得なるか

新型コロナウイルスの影響などで利用者が減っているコンビニのイートインコーナーなどを、フリマアプリの拠点として活用する取り組みが始まりました。

これはコンビニ大手のファミリーマートと、フリマアプリ大手のメルカリが14日から東京都と神奈川県の合わせて8つの店で試験的に始めました。

このうち横浜市内の店では、イートインコーナーのそばに専用のポストが設けられ、メルカリの利用者が出品した品物を発送することができます。
一部の店では週に1日程度、メルカリに認定を受けた講師が来て、イートインコーナーで効果的な出品のコツなどについて説明を受けることもできます。

このコンビニでは弁当などを飲食できるイートインコーナーを増やしてきましたが、去年、消費税率が10%に引き上げられたことや新型コロナウイルスの影響で、利用者が大幅に減少しています。

コンビニ側としては、月に1750万人に上るこのフリマアプリの利用者に店に来てもらい売り上げアップにつなげたい一方、フリマアプリ側としてもきめ細かく店舗を展開するコンビニに拠点を持つことで新たな利用者の獲得につなげたいねらいがあります。

ファミリーマート新規事業グループの佐藤玲マネージャーは「新たな客の開拓に向けてメルカリの役割は大きい。取り組みの効果が出ることを期待したい」と話していて、来年2月まで効果を確認したうえで、さらに拡大するかどうか検討するということです。