鉄鋼業界 生産性向上に人工知能活用 製造現場のデジタル化加速

海外勢との激しい競争などで、生産性の向上が課題となっている日本の鉄鋼メーカー各社では、安定的な生産を維持するためAI=人工知能を活用した新しいシステムを導入するなど、製造現場のデジタル化が加速しています。

このうち鉄鋼最大手の日本製鉄は、大手電機メーカーのNECと共同で、AIを使って生産設備の異常を事前に検知できるシステムを来年1月から、千葉県の製鉄所で導入します。

このシステムは、製鉄所内のおよそ500か所に設置したセンサーで、設備の稼働状況をリアルタイムで計測します。

電流や圧力、制御信号などの情報をもとにAIに通常の稼働状況を学習させることで、わずかな状況の変化から、トラブルを事前に検知するということです。
日本製鉄デジタル改革推進部の星野毅夫部長は、「まずは一部の工程に導入して、今後、ほかの製鉄所にも広げていきたい」と話しています。

日本の鉄鋼メーカーは、中国など海外勢との激しい価格競争で生産性の向上が課題となっていてJFEスチールや神戸製鋼所もAIを使って生産工程を管理し、操業停止や不良品を防ぐシステムを導入するなど製造現場のデジタル化が加速しています。