バチカンにクリスマスツリー 人数制限し点灯式

ローマ・カトリック教会の中心地、バチカンで、巨大なクリスマスツリーがお披露目されました。

ことしは人数を制限して点灯式を行うなどクリスマスの行事にも新型コロナウイルスの影響が出ています。

バチカンのサンピエトロ広場では11日、高さおよそ28メートルの巨大なクリスマスツリーがお披露目され、明かりがともされました。

クリスマスツリーはイタリアの隣国スロベニアから取り寄せられたもので、隣のステージにはキリスト生誕の様子を表現した陶磁器の人形が飾られて広場は華やかな雰囲気に包まれました。

ただ、例年は数千人が集まるという点灯式は、ことしは新型コロナウイルスの影響で大幅に人数が制限されました。

また、クリスマスイブの24日夜に行われるフランシスコ教皇のミサも参加者を少人数にしてオンライン形式で行われる予定です。

イタリアでは新型コロナウイルス対策で12月21日から1月6日にかけて州など地域間の移動が原則禁止され、クリスマスとその翌日は自治体の間も移動できなくなります。

ことしのクリスマスについて首都ローマの市民は「インターネットを利用してお互いの顔を見ながら話して幸運を祈ります」とか「休暇でいつも会う人に会えないのは残念ですがやむをえないです」などと話していました。