アメリカ 新型コロナ 1日当たりの死者数3100人超

アメリカでは新型コロナウイルスの感染拡大が続いていて、9日には1日当たりの死者数が3100人を超え、これまでで最も多くなりました。専門家は、クリスマスの休暇をきっかけに感染がさらに広がるおそれがあるとして、旅行を控えるよう求めています。

ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、アメリカで9日に確認された1日当たりの死者は3124人となり、これまでで最も多くなりました。

今月に入ってから死者が2000人を超える日が相次いでいて、累計では29万人余りに上っています。

また、民間の調査団体によりますと、入院患者の数も10万6000人以上、ICU=集中治療室で治療を受けている人も2万人以上と過去最悪の水準になっていて、各地で医療機関の人手不足や病床の不足が伝えられています。

感染が深刻になっている背景として専門家の間では、先月の感謝祭の連休で多くの人が州をまたいで移動したことなどが関係しているという指摘があり、クリスマスの休暇をきっかけに感染がさらに広がるおそれがあるとしています。

このためトランプ政権で新型コロナウイルス対策に携わるファウチ博士は「対策が不十分であれば来年の1月中旬は暗い時期になりうる」と強い危機感を示したうえで、旅行を控えるとともに多くの人が集まって会食しないよう求めています。