政府分科会 “感染高止まりや拡大なら「Go To」除外継続を”

感染拡大を抑えるために、政府が位置づけた「勝負の3週間」の期限が来週に迫っています。新型コロナウイルス対策にあたる政府の分科会は11日に開かれる会合で、東京や大阪など感染が急速に拡大している地域で感染状況が高止まりしている場合や、拡大が続いている場合には、引き続き「Go Toキャンペーン」の対象地域から除外するなどの対策を求めることにしています。

政府は、先月末からの3週間を短期間で集中的に対策を行う「勝負の3週間」と位置づけていて、北海道や東京、大阪など、感染が急速に拡大している「ステージ3」にあたると考えられる地域では、先月末から「Go Toキャンペーン」の対象地域からの一時除外や、不要不急の外出自粛の呼びかけなどが行われています。

この期間の期限が来週に迫る中、分科会は11日に開かれる会合で、「ステージ3」に相当する地域での感染状況を「減少」「高止まりの状態」「さらに拡大」の3つの場合に分けて、今後政府や自治体が行うべき対策を提言として示すことにしています。

この中では、今月中旬をめどに現在の対策の効果を分析する必要があるとしていて、感染状況が「高止まり」か「拡大」の場合には、飲食店に対する営業時間の短縮要請の強化や、「Go Toキャンペーン」の対象地域から除外する措置を続けることなどが必要だとしています。

11日の会合では、この提言を踏まえて今後の対応について議論されます。

“年末年始 慎重な対応求める提言”提示へ

新型コロナウイルス対策の政府の分科会は、年末年始に求められる対策について、感染が急速に拡大している「ステージ3」にあたる地域では、忘年会や新年会はオンラインで開催し、帰省は延期を検討するなど、慎重な対応を求める提言を11日に開かれる会合で示すことにしています。

また、それ以外の地域でも、忘年会や新年会はなるべくふだんから一緒にいる人と少人数で開き、短時間で済ませたり、斜め向かいに座ったりするなど感染リスクを下げる行動をとり、帰省も休暇を取る時期をずらして、混雑を避けるなどの工夫が必要だと指摘しています。