大阪への医療支援 防衛省 2か所に看護師など派遣へ 新型コロナ

新型コロナウイルスの感染拡大で医療体制がひっ迫している大阪府で医療支援にあたるため、防衛省は今月15日に運用が始まる「大阪コロナ重症センター」など2か所に、看護師など合わせて7人程度を派遣する方針を固めました。11日、大阪府から災害派遣要請を受け、派遣が決まる見通しです。

感染拡大が続く大阪府では今月15日に重症患者専用の医療施設、「大阪コロナ重症センター」の運用が始まりますが、必要な数の看護師が確保できないことから、吉村知事は自衛隊に災害派遣を要請する考えを示していました。

こうした中、防衛省は、「大阪コロナ重症センター」と東大阪市にある府立中河内救命救急センターに看護師など合わせて7人程度を派遣する方針を固めたことが分かりました。

このうち、「大阪コロナ重症センター」に派遣されるチームには、埼玉県にある防衛医科大学校に所属するICU=集中治療室での看護にも対応できる高いスキルを持つ看護師が入る予定です。

また、派遣期間は2週間程度とすることで調整が進められていて、11日大阪府から災害派遣要請を受けて派遣が決まる見通しです。

自衛隊は医療機関などで感染者の集団=クラスターの発生が相次いでいる北海道旭川市にも9日から看護師ら10人を派遣し、医療支援にあたっています。