日銀短観 民間予測 コロナ影響で厳しい水準続く予測多く

週明けの今月14日に発表される日銀の短観=企業短期経済観測調査の民間の予測では、大企業の製造業の景気判断は2期連続の改善が見込まれるものの、新型コロナウイルスの影響で依然、厳しい水準が続くという予測が多くなっています。

日銀の短観は、国内企業およそ1万社に3か月ごとに景気の現状を尋ねる調査で、今月14日に最新の結果が公表されるのを前に民間のシンクタンクなど15社が予測をまとめました。

それによりますと、大企業製造業の景気判断の指数は、各社とも前回・9月の調査のマイナス27ポイントから改善すると見込んでいます。

国内外で経済活動の再開が本格化し、自動車の生産も回復していることが理由ですが、各社の予測の中央値はマイナス15ポイントと、依然、厳しい水準が続くという予測が多くなっています。

また前回の調査でマイナス12ポイントだった飲食や観光などを含む大企業の非製造業も改善が見込まれていますが、そのペースは製造業に比べて緩やかなものにとどまるという予測が大勢です。

今回の短観は、新型コロナウイルスの感染が再び拡大する中での調査となり、企業が景気の先行きをどのように見ているかも焦点の1つになります。