社会

帰国者・入国者の鉄道利用案 今月中にも実施へ調整進める

海外からの帰国者や入国者は空港の新型コロナウイルスの検査で陰性であっても公共交通機関を利用しないよう求められていますが、国土交通省は、新たに鉄道を利用できるようにする案を鉄道会社と取りまとめました。国土交通省は今月中にも実施したいとして調整を進めることにしています。
新型コロナウイルスの感染防止対策として、政府は海外からの帰国者や入国者に対し空港の検査で陰性であっても、公共交通機関は使わず各自で車両を手配して移動するよう求めていて、金銭的な負担が大きいことが課題となっています。

このため国土交通省は、公共交通機関の利用の検討を進めていて、新たに成田空港に乗り入れる京成電鉄の特急に専用車両を設けて京成上野駅まで利用できるようにする案を会社と取りまとめました。

本人確認と座席指定で、あとで感染が判明した場合にさかのぼって調査できる体制を整え、空港内や駅構内でほかの乗客とは別のルートを確保し、京成上野駅からはハイヤーや自家用車の利用を求めるとしています。

国土交通省は今月中にも実施したいとしていて、この案を今後開かれるコロナウイルス対策にあたる政府の分科会に報告するなどして調整を進めるとしています。

JR東日本の成田エクスプレスでも同様の検討をしていて、国土交通省は、帰国者や入国者が増えることを想定して準備を進めることにしています。

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