年末年始の新幹線 予約席数は過去最低 新型コロナ感染拡大影響

JR各社によりますと、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、年末年始の新幹線の予約率はおよそ15%で、予約席数は過去最低になっています。

JRグループ各社は9日の時点で、今月25日から来月5日までの、年末年始の指定席の予約状況を発表しました。

それによりますと、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で予約が大幅に減っていて、新幹線の予約率は、
▽東海道新幹線と山陽新幹線で、それぞれ14%、
▽東北新幹線で20.5%
▽九州新幹線で16.6%などで、
グループ全体の予約率はおよそ15%となっています。

予約席数は、在来線も含めて前の年の年末年始が403万席だったのに対し今回はおよそ162万席と半分以下になり、発表を始めた平成9年度以来、過去最低になっています。

JR各社は、車内は換気や消毒などを感染対策を行っているので、新幹線を利用してほしいとしています。

東海道・山陽新幹線の予約状況

東海道・山陽新幹線の年末年始の予約状況は、新型コロナウイルスの感染拡大で多くの人が帰省や旅行を控える影響で、前の年と比べて60%程度減少していることがJRのまとめでわかりました。

JR東海と西日本は、10日、今月25日から来月5日までの年末年始の予約状況を発表しました。

それによりますと、東海道・山陽新幹線の指定席の予約状況は、前の年と比べて66%減少し、座席の予約率は14%にとどまっているということです。

比較的予約が多い日は、下りが今月29日、上りが来月3日としていますが、現時点で座席に十分な余裕があるということです。

このうちJR西日本は需要が見込めないとして、この年末年始は在来線の特急列車の本数を前の年よりも10%減らす対応をとりましたがそれでも指定席の予約は56%の減少で、座席の予約率は15%にとどまっているということです。

JR東海と西日本では、新型コロナの感染拡大で多くの人が帰省や旅行を控える影響で、利用が低調になっているとしています。

JRはホームページなどで最新の状況を確認するとともに、混雑を避けた利用を呼びかけています。