水族館がネットで子どもたちに遠隔授業 沖縄 新型コロナ影響

新型コロナウイルスの影響で、思うように外出したりイベントに参加したりすることができない子どもたちのために、沖縄県本部町の水族館は、インターネットを使って海の生き物の魅力を子どもたちに紹介する、オンラインの遠隔授業を行っています。

沖縄県本部町の沖縄美ら海水族館は、新型コロナウイルスの影響で、イベントや面会の機会を制限されている入院中の子どもたちや、校外活動の多くが中止になった特別支援学校の子どもたちのために、ことし4月からオンラインの遠隔授業を行っています。
9日は水族館と静岡県の県立静岡がんセンターをつないで、入院している子どもたちに授業が行われ、ふだん客が入ることができない水槽脇のスペースから、飼育係がジンベエザメについてクイズ形式で紹介していました。

子どもたちは、時折、歓声をあげながら画面に映し出される魚たちに見入っていました。

小学4年生の男の子は「ジンベエザメのことをいろいろ見ることができてよかったです」と話していました。

また、中学1年生の男の子は「沖縄の水族館には1度行ったことがありますが、また行きたいです」と話していました。
沖縄美ら海水族館の横山季代子学芸員は「子どもたちに、飼育係と交流しながら楽しい時間を過ごしてほしいです。今後も全国の病院や特別支援学校の子どもたちに、この遠隔授業を提供していきたいです」と話していました。