企業物価指数 9か月連続前年下回る 鉄鋼 木材など需要落ち込む

企業の間で取り引きされる“モノ”の価格を示す先月の企業物価指数は、9か月連続で前の年の同じ月を下回りました。石油価格の下落に加えて、鉄鋼や木材などの需要が落ち込んでいることが主な要因です。

日銀が発表した企業物価指数の先月の速報値は、2015年の平均を100とした指数で99.9と、前の年の同じ月を2.2%下回りました。

前の年の同じ月を下回るのは9か月連続となります。

これは石油価格の下落に加え、新型コロナウイルスの影響で鉄鋼や木材といった製品の国内需要が落ち込むなどしているためです。

日銀は「新型コロナウイルスの影響による国内需要の弱さが引き続き企業物価の重しとなっている。今後の感染状況が物価に与える影響を注意深く見ていきたい」としています。