東京都 新型コロナ 最多の602人感染確認 初の600人超 2人死亡

東京都は10日、1日の人数としてはこれまでで最も多い602人が都内で新たに新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。600人を超えるのは初めてで、都の担当者は「まだ上昇傾向が続くのか高止まりするのか注視したい。とにかく気をつけて行動してほしい」と話しています。また都は、感染が確認された2人が死亡したことを明らかにしました。

東京都は、1日の人数としてはこれまでで最も多い602人が10日、都内で新たに新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。600人を超えるのは初めてです。

感染が確認されたのは10歳未満から90代までで、年代別では、
▽10歳未満が5人
▽10代が28人
▽20代が135人
▽30代が137人
▽40代が111人
▽50代が86人
▽60代が37人
▽70代が28人
▽80代が28人
▽90代が7人です。

このうち、30代と40代はこれまでで最も多くなりました。

どちらの年代も男性が多く、30代は60%余り、40代は70%近くを占めています。

9日に初めて100人を超えた65歳以上の高齢者は、10日は77人でした。

10日の602人のうち、およそ38%にあたる227人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、残りのおよそ62%の375人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。

濃厚接触者の内訳は、
▽「家庭内」が88人で最も多く、
次いで
▽「施設内」が40人
▽「職場内」が34人
▽「会食」が20人
▽「夜間営業する接待を伴う飲食店の関係者」が12人などとなっています。

このうち「施設内」では、11の医療機関で入院患者や看護師など合わせて22人の感染が確認されたほか、8つの高齢者施設で入所者と利用者、それに職員の合わせて10人の感染が確認されました。

これで都内で感染が確認されたのは合わせて4万5529人になりました。

都の担当者は「まだ上昇傾向が続くのか高止まりするのか注視したい。とにかく、くれぐれも気をつけて行動して感染しないようにしてほしい」と話しています。

また、10日時点で入院している人は1885人となり、これまでで最も多くなりました。

都は、10日の時点で、都内で合わせて3000床を確保していて、使用率はおよそ63%です。

一方、都の基準で集計した10日時点の重症の患者は9日と同じ59人でした。

また都は、感染が確認された60代の男女2人が死亡したことを明らかにしました。

都内で死亡した人は、これで合わせて530人になりました。

入院中の人は最多の1885人に

東京都によりますと、都内で10日までに感染が確認された4万5529人のうち、入院中の人は9日より65人増えて1885人となり、これまでで最も多くなりました。

入院患者のうち都の基準で集計した重症の患者は9日と同じ59人でした。

都は10日の時点で、重症の患者向けの病床は9日までより50床増やして200床、中等症以下の患者向けの病床は9日までより310床増やして2800床、それぞれ確保したということです。

また、自宅で療養している人は9日より31人増えて1104人でした。

都が開設・運用している9つのホテルなどで療養している軽症や無症状の人は9日より30人増えて834人でした。

このほか、医療機関に入院するか、ホテルや自宅で療養するか調整中の人は9日より69人増えて801人です。

一方、すでに退院した人や、自宅などでの療養が終わった人は4万375人となっています。

小池都知事「改めて引き締めを」

東京都の小池知事は、都庁で記者団に対し「初めて600人を超えました。重症者がいちばん大きなポイントで、きょうは59人となんとか抑えていて、現場の医療関係者の皆さんに心から敬意を表したい。引き続き営業時間を夜10時までにするようご協力いただいている。改めて引き締めよう、ご協力お願いいたします」と述べました。