アメリカ 各州で新型コロナワクチン供給開始に向け準備進む

新型コロナウイルスのワクチンの緊急使用を許可するか、近く判断が示される見通しのアメリカでは、ワクチンを効率よく運び、接種できるようにするための準備が各地で進められています。

アメリカでは、ファイザーなどが開発したワクチンの使用について、10日に、FDA=食品医薬品局の専門家委員会が開かれる予定で、その結果を受けて、緊急使用を許可するのか判断が示される見通しとなっています。

ニューヨーク州のクオモ知事は9日の会見で、許可が出れば、この週末にもワクチンが届くという見通しを示したうえで、今後の供給計画を明らかにしました。

それによりますと、医療従事者などが優先して接種できるよう、ニューヨーク州が最初に受け取る17万回分のワクチンは、冷凍庫を備えた90か所の配送拠点を経由して医療機関などに届けるということです。

そのうえで、クオモ知事は「住民にワクチンを届けるのは大がかりな取り組みだ」と述べ、順調にいけば、来年2月にも一般の人が接種できるようになる可能性があるとする見通しを示しました。

また西部コロラド州では、ワクチンが届いたことを想定して、医療機関などに運ぶリハーサルが行われました。

リハーサルは空港にワクチンが届いたという想定で、温度を管理するためドライアイスを詰めた容器が、警察や州兵の警護を受けながら、車で2時間かけて目的地の病院まで運ばれました。

ファイザーなどが開発したワクチンは極めて低い温度で管理する必要があることから、アメリカ各地では、冷凍設備を新たに購入するなど、効率よく運び、接種できるようにするための準備が進められています。