国際

EU医薬品規制当局にサイバー攻撃 ワクチン資料に不正アクセス

EU=ヨーロッパ連合の医薬品規制当局は、何者かによるサイバー攻撃を受けたことを明らかにしました。この攻撃について、アメリカの製薬大手ファイザーなどは、新型コロナウイルスのワクチンに関する資料が不正にアクセスされたとしています。
オランダのアムステルダムにあるEUの医薬品規制当局、EMA=ヨーロッパ医薬品庁は9日、公式サイトで、何者かによるサイバー攻撃を受けたことを公表しました。

EMAはオランダの当局が捜査中であることを理由に詳細を明らかにしていませんが、ファイザーとドイツの企業ビオンテックは共同で声明を出し、EMAのサーバーにある新型コロナウイルスのワクチンに関する資料が不正にアクセスされたと連絡を受けていることを明らかにしました。

また「ファイザーとビオンテックのシステムは侵入されておらず、個人のデータにもアクセスされていないとみられる」としたうえで「EMAの調査結果を待つとともに、EUの法律に従い、適切に対応していく」としています。

EMAは現在、ファイザーなどが手がけるワクチンについて、年内の承認に向けた手続きを進めていますが、共同声明ではEMAからの情報として、承認に向けた手続きに影響はないとしています。

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