受刑者の職業訓練 コロナ影響でオンライン形式に 山口 美祢

山口県の刑務所で、受刑者の社会復帰に向けて実施されているインターネットのサイトを制作する職業訓練が、ことしは新型コロナウイルスの影響で、対面の講義でなくオンライン形式で行われています。

法務省は、受刑者の社会復帰に役立ててもらうため、山口県美祢市の刑務所で、IT大手のヤフーなどと協力し、地元の特産品などを販売する「道の駅」のインターネット上のショッピングサイトを制作する職業訓練を行っています。

しかし、ことしの訓練は新型コロナウイルスの感染を予防するため、対面での講義を取りやめて、オンライン形式で行われています。

9日は、上川法務大臣が訓練の内容や成果について担当者から報告を受けたあと、現地の受刑者に向けてオンラインを通じて「このような講義の在り方は、今後の社会に広く浸透していくものであり、このプログラムを通じて社会復帰後の、自分の生きる目標を確立してほしい」と訓示しました。

オンライン形式の職業訓練は来年3月まで行われる予定です。