バイデン氏“政権発足後100日間で1億回分ワクチン接種目指す”

アメリカ大統領選挙で勝利を宣言した民主党のバイデン前副大統領は、次期政権で最優先課題に位置づけている新型コロナウイルス対策として政権発足後100日間で、国内で1億回分のワクチンの接種を目指すと発表しました。

バイデン氏は8日、新政権で新型コロナウイルスの対応などに携わる閣僚や高官として起用するメンバーとともに記者会見し「彼らは、政権初日からウイルスをコントロールし、国民を仕事や生活、そして家族のもとに戻すために最大限の努力をする」と述べ、来月20日の政権発足直後から新型コロナウイルス対策に最優先で取り組む考えを強調しました。

そしてバイデン氏は「政権発足後、100日間でウイルスを収束させることはできないが、感染の方向性を変え、アメリカ国民の生活をよりよく変えることはできる」として、政権発足後100日間を目標にウイルス対策に集中的に取り組む方針を示しました。

そのうえで、政権発足後100日間は大統領の権限が及ぶ範囲で国民に公共の場でのマスクの着用を求め、そして100日後にはアメリカ国内で1億回分のワクチンの接種を終え、できるだけ多くの学校が再開されていることを目指すと明らかにしました。

※この記事で一時、「1億人」としていましたが、ワクチンの種類によって接種回数が異なるため「1億回分」と改めました。