ワクチン接種「同意する」は7割 日本含む世界15か国調査

新型コロナウイルスのワクチンについて、日本を含む世界15か国で調査を行ったところ、「接種に同意する」と答えた人は平均でおよそ7割だったことがわかりました。

スイスのダボス会議の主催団体として知られる「世界経済フォーラム」と民間の調査会社「イプソス」は、ことし10月、日本やアメリカなど15か国の1万8000人余りを対象に、新型コロナウイルスワクチンに関する意識調査をインターネットで実施しました。

それによりますと、ワクチンの接種に「同意する」と答えた人は15か国の平均で73%、「同意しない」と答えた人は27%でした。

同意しない理由については
▽「副作用への懸念」が34%
▽「臨床試験の進行が速すぎる」が33%
▽「効果が期待できない」と「ワクチン自体に反対」がそれぞれ10%でした。

ワクチンの接種に同意すると答えた人の国別の割合を見ますと
▽インドが87%
▽中国が85%と8割を超えたのに対し
▽イギリスは79%
▽日本は69%
▽アメリカは64%で
▽中でもフランスは54%と最も低く、国ごとの意識の違いが浮き彫りになりました。

また、日本では、同意しない理由のうち、「副作用への懸念」と答えた人が62%と、ほかの国と比べて多く、副作用への懸念が最も低かったアメリカの2倍以上となりました。

日本では、このほかに「臨床試験の進行が速すぎる」、「効果が期待できない」と答えた人がそれぞれ13%、「私がコロナにかかるリスクは低い」と答えた人が4%などとなっています。

世界経済フォーラムは、8月に実施した調査と比較して同意する人の割合が4ポイント下がったとしたうえで「ワクチンの接種がまさに始まろうとしているタイミングで、信頼性が下がったことは注目すべきことであり悲しいことだ。政府や企業が協力し、信頼を得ることが不可欠だ」とコメントしています。