同志社大ラグビー部 新型コロナに13人感染 大学選手権を辞退

同志社大のラグビー部は、部員13人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたとして今月13日に初戦を控えていた大学選手権を辞退しました。

京都府などによりますと京都府京田辺市にある同志社大のラグビー部の寮で、8日、20代の男子部員12人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されました。

同じ寮では、6日にも20代の男子部員1人の感染が確認されていて、京都府は感染者の集団=クラスターが発生したとして感染経路を調べています。

また、大学によりますと、寮には部員64人が暮らしているということで、保健所の指導のもと寮を閉鎖し、ほかの部員は自宅で待機するということです。

同志社大のラグビー部は関西リーグで2位となり、今月13日、大阪 東大阪市の花園ラグビー場で大学選手権の初戦となる3回戦に臨むことになっていましたが、出場を辞退しました。

大会の規定では出場チームが初戦の前に辞退した場合、同じ地域のリーグの下位チームを繰り上げて出場させることを検討することになっていますが、日本ラグビー協会は対象のチームの意向を確認し9日調整する方針です。

大学ラグビーをめぐっては同じ関西の天理大でことし8月に集団感染が起き、最終的に62人の感染が確認されて1か月ほどの活動休止を余儀なくされたほか、先月には、関東でも東海大のラグビー部でクラスターが発生し、試合が中止となりました。

ヘッドコーチとキャプテンがコメント「残念」

同志社大のラグビー部の伊藤紀晶ヘッドコーチは「これまでとは違う活動を余儀なくされる中、『日本一』を目指して努力してきたので、出場辞退は非常に残念です。学生たちはこの試練を必ず乗り越えてくれるものと信じております」とコメントを発表しました。

また、キャプテンの中尾泰星選手は「最後に同志社大のジャージを着て試合ができないことが本当に悔しく残念です。後輩たちがこの悔しさを忘れず頑張ってくれると信じています」とコメントを出しました。